葉山海洋スポーツ塾第4回 ビーチから海へ進め!
2010-05-16
今回は陽射しが出ると暑く、風が吹くと寒いといったコンディションでしたが無事に活動を終えることができました。
今回の活動では、まずビーチクリーンを行ってみんなでゴミ観察。海ママから燃えないゴミについてお話を聞きました。どうしてこんなゴミが浜に落ちているのだろう?このゴミが海に流されると海の生き物はどうなるのだろう?などみんなで考えました。
その後は前回に引き続き、座学「海の知識」について。どうして波ってできるのだろう?風の吹く向きってどうした変わるのだろう?潮の満ち干きはどうしておこるのだろう?などについて学びました。
【波は風が吹くことによって生まれる】風が吹くと海面をざわつく風波となって、やがてうねりを作ります。風の吹く時間や強さ、距離が大きいほど、それによって発生するうねりも大きくなります。そして、海岸にやってきたうねりは海底にぶつかって波となってくずれるのです。波を使ってボディーサーフィンや波くぐり(ドルフィンスルー)、波ごえをして楽しみましょう!
【風は温度の低いところから高いところへ向かって吹く】夏の暑い日中などは砂浜(陸)は海水より温度が高くなります。そうすると海から砂浜に向かって風が吹きます。これが海風です。これが強く吹くとなかなか沖に出て行くことができません。いたるところで白い波が立ち始め、急に波に飲まれてしまうこともありますから注意が必要です。逆に、朝方や夜などは陸の温度のほうが海の温度より低くなります。そうすると陸から海に向かって吹く風、陸風が起こります。これが吹くと沖にむかってどんどん流されやすくなりますので要注意!
【潮の満ち干きは月や太陽の引力によっておこる】1日におよそ2回、潮の満ち引きがあります。これは月や太陽の引力、地球の引力や遠心力などによって、水面が高くなったり低くなったりする現象で潮汐(ちょうせき)と呼びます。満月や新月の時は水面の高低差がもっとも大きく大潮と呼び、上弦・下弦(半月)の時は水面の高低差がもっとも小さく小潮と呼びます。大潮の日は、潮が引くと磯観察で遊べます。でも、うっかりして潮が満ちてしまうと、帰れなくなりますので注意しましょう。また、浜辺にものを置いていたら潮が満ちて水びたしになったり海に流されてしまうこともあります。
「海の知識」について学んだ後は、今回もビーチでのプログラムから入ってしっかりトレーニングを行いました。中でも7分間ビーチランでは、前回(4月18日)の自己記録の更新にチャレンジしました。4週間後の「葉山マラソン」に向けたトレーニングにもなったかと思います。自己ベストを更新した塾生もいました。「葉山マラソン」が楽しみですね。
ビーチプログラムの次は、ウェットをつけて、海の中で背浮き、ウェーディング、チーム対抗ランウェーディングランリレーなどのプログラムを行いました。今回より、海に入って行うライフセービングプログラムの開始になりました。
ビーチでしっかりトレーニングをしたので体は温まっていたものの、ウェットの着用に時間が取られたことや風が強まってきたこともあり、海に入ってからは塾生もふるえ出していたため、水の中でのプログラムは予定より短い内容になりました。
背浮きでは手足を広げて浮力を上手に使うことが大切。あごを引いていると腰が沈んでうまく浮くことができませんし、呼吸も確保できません。空をまっすぐ見上げるようにして少しあごを上げ、手足をバランスよく広げましょう。
ウェーディングは、ひざより浅い水の中をすばやく走る方法です。腕を大きく振り、ハードルを越えるようにひざとかかとを上げて、波や崩れた波を飛び越えます。波の見てタイミングをうまくはかりながら波を飛び越えながら前に進むのがコツ。
最後に行ったチーム対抗ランウェーディングランリレー。チームボスゴリラ、チーム猿山たいし、チームりょうすけすわっちゃダメの3チームが競い合いました。各チーム、浜の上からスタートして水際まで走り、そのあと沖のコーチをウェーディングで周回して、また水際に戻ったら浜を駆け上がり次の人にタッチ。各チーム内の5人で相談して順番を考え、すばらしい接戦を繰り広げることができました。これには見ているほうも興奮しました!
今後も仲間との協力・コミュニケーションを大切にし、みんなで励まし合って思いやって、お互い学び合え、また自ら学ぶことのできる活動を目指していきたいと思います。
次回は6月6日(日)午前10時からです。次回も海で行う「ライフセービング」プログラムの予定です。
もう一度、浮き身、ウェーディングの方法をみんなで確認し、その後、立ち泳ぎ、ウェーディングからドルフィンスルー、シグナルでの移動(ウェーディング、スイム)などを行いたいと思います。座学では、セルフレスキュー(「自分の身は自分で守ろう!)や泳がないで助ける方法などについて学びたいと思います。
次回も最後まであきらめずにいっしょにがんばろう!
葉山海洋スポーツ塾コーチ彦井浩孝葉山ライフセービングクラブ
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