【災害支援】奄美重油流出

2018-02-09

今日から奄美大島に来ています。

東シナ海で衝突、奄美大島近海で沈没した石油タンカーの重油流出による

海岸漂着重油状況を視察するためです。

 

夕方奄美空港到着でしたので、一番近くの油漂着海岸を見てきました。

龍郷町倉崎海岸です。

駐車場の上から見たところ美しい奄美大島の海岸でした。「奄美大島倉崎海岸前景 遠目には美しい海岸ですが」

 

海岸の東の端から歩き出し最初は重油が発見されなかったので、

ひと安堵していましたが、海岸中央に差し掛かると、

転々と重油(コールタール状で砂にまみれつぶれた団子様)がありました。

小さなものは数センチ、大きなものは手のひら2倍分くらいです。「海岸に漂着した重油塊(サンゴのかけらの周りにたくさん)」

 

「海岸に漂着した重油塊(手のひら2倍の大きさの塊)」

 

そばに、現地の方が集めたのか樽と割れたブイに15kgの重油塊が入っていました。「地元の方が集めた重油塊」

 

ここは湾奥の海岸ですので、外洋に面したところはもっと大変なことと想像されます。

明日以降全島を回ってこようと思います。

 

今夜はこれから、現地海関係者と会って情報交換をします。

 

これまで、2011年東日本大震災時は津波被災物と流出した

海岸漂着重油の清掃ボランティアをしてきました。

2014年東京湾口貨物船沈没重油流出事故のときは、相模湾沿岸で清掃活動をしてきました。

 

重油は、海岸の美化悪化のみならず、

海岸生物、海洋生物に直接的に悪影響を与えます。

できるだけ除去していくことが望まれます。

「重油塊が漂着している海岸」

 

今回の流出した2000トンはたいしたことは無いと評価する人もいますが、

海の重油はたとえ1滴でも1塊でも自然環境・生物への悪影響は免れません。

何とかして除去していけたらと思います。

 

これから全国の有志の方々への声がけと、

ボランティア活動の現地受け入れ体制作りの支援をしていきます。

 

皆さんご協力支援よろしくお願いします。

 

オーシャンファミリーのHPと、東日本大震災支援活動時に立ち上げた

災害支援海の仲間たちのブログ

に報告とお願いをしていきます。

 

オーシャンファミリー海洋自然体験センター代表
災害支援海の仲間たち 代表

海野義明