【葉山マリンキッズ】2月の活動は海藻!
2017-02-20
冬は海藻のシーズン。陸の植物とは成長が異なります。海藻の学びは、正直、難しいです。体のつくりが似ているので、図鑑を見ても「似ているけれど・・・」研究者でも難しいといわれているので、わからなくてもがっかりすることはありません。
少なくても、緑藻・褐藻・紅藻と色によって区別されていることが分かっていると図鑑は調べやすいですね。
今回、海岸で見つけた面白いもの
(1)鳥の骨=ウの骨(カワ、ウミウ、どちらの骨かな?)
皆さんはウミウとカワウの違いを調べたことがありますか。
海で観察するのは「ウミウ」と思いがちですよね。ただ、カワウの胃の内容物を調べると、海魚をかなり食べているという報告もあるようです。
では、ここで、「ウミウとカワウの違いについて」調べてみると、
■違い
・嘴の合わせ部分の後端は、ウミウが後方に向けて三角形に尖っている、カワウは三角形になっていない。→これは、双眼鏡でしっかり観察しないと分からないですね。
・生息域は、カワウは一般的には河川部か湖沼。ウミウは海岸域。とはいえ、食べているものから判断すると、きちんとしたエリア分けはできないかも。
・ウミウの方がカワウより若干体が大きい。
・ウミウの方が深く潜れる。日本では、鵜飼はウミウを使っているのも、その辺の理由からだそうです。
(2)流木に引っかかった魚の死骸
魚はすでに腐食していて、何だったのでしょうか。
(3)トウナスカイメン
いつも海岸に打ち上がった漂着物の中に、コルクのような硬さで得体のしれないものがあります。一体これは何なのか。疑問を持つ人も多いのですが、実はカイメンの仲間。唐茄子=かぼちゃ。形を見るとそんな気もしなくはないですね。
(4)ナマコの仲間
実は今、葉山ではナマコ漁が盛んです。マナマコが多いようですが、かなり高額で取引きされます。私の好物のひとつがナマコ。刺身あり、三杯酢あり。料理の仕方が分かれば、自分で簡単に調理できます。ナマコ=海鼠。その由来は形から来たものと思いますが、鼠を食べる習慣のない私たちには、ナマコを食べることも抵抗になるのかもしれませんね。
今期の活動も、来月1回を残すばかりとなりました。
自然からの学びは、1日として同じ環境を作ることができないことに面白みがあります。海岸で観察出来る様々な打ち上がりものも、同じ形で打ち上がることはありません。そう思うと、毎回毎回、色々なことを想像させてくれる面白さと興味深さがあります。マリンキッズの皆さんも、自分が興味を持ったことから調べてみる、自然の深さに更なる興味が沸いてくるのではないでしょうか。
来月も、来年もお待ちしています。
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