【ファミリー教室】美味しい海藻探し!

2017-02-20

冬は海藻のシーズン。陸の植物とは成長が異なります。海藻の学びは、正直、難しいです。体のつくりが似ているので、図鑑を見ても「似ているけれど・・・」研究者でも難しいといわれているので、わからなくてもがっかりすることはありません。少なくても、緑藻・褐藻・紅藻と色によって区別されていることが分かっていると頭寒は調べやすいですね。

さて、ファミリー教室参加メンバーの皆さまにとっては、「海藻=食べられるか、食べられないか」ではないでしょうか。これは大事なことです。食卓の1品を飾るかいどうかで楽しさが加わりますし、何よりも自然の恵みを無駄にことはもったいないです。季節の食は元気の元です。

今回は、そんなところから海藻を観察していくと面白いし、荒れた次の日には、海岸へ行ってみたくなると思います。

これから3月までに打ち上がる「食べておいしい海藻」とは、

(1)ワカメ(競争率が高いのでなかなか拾えませんが、少し硬くなる3月後半になると、近隣の方々も飽きてきて拾わなくなります。よく洗って、沸騰したお湯で5分位煮てから、流水で粗熱を取る。それを洗濯バサミ(ピッチ)で晴れた日に乾燥させます。しっかりと乾燥させ新聞紙に包んで保存しておくと1年間は持ちます。これは昔の人の保存の知恵。ワカメしゃぶしゃぶは、ワカメが捕れる土地ならでは食べ方。絶品です。

(2)ヒジキ

スーパーで購入するヒジキは黒い。これは、漁師さんの努力の賜物です。加工に手間がかかり、一般の人にはできない工程です。その代わり、私たちは、海岸に打ちあがったヒジキをサッと茹で(5分位)、緑に変色したものをザクザク切って、お好みのドレッシングでサラダとして食することができます。こんな食べ方は、体験することが少ないと思います。ぜひ、来月の活動時に海岸で拾ってください。

(3)トサカノリ

お味噌汁や海藻サラダ

(4)マクサ(天草)

トコロテンの材料。先日、体験クラブで三宅島のテングサを使ってトコロテンを作りました。硬さがあり、葉山の夏みかん醤油、黄な粉と黒蜜、フルーツとコーヒーゼリーを作って食べたのですが、なかなか満足いただけたようです。

テングサからトコロテンまでとなると、なかなか素人には大変ですが、売っている天草を使ってトコロテンを作ることはそれほど大変ではありません。一度、トライする価値はあります。

(4)アカモク

ホンダワラの仲間ですが、今、注目を浴びている海藻の一つです。地元の漁師さんに聞くと、アカモク=ドロモクと呼ばれているとのこと。すなわち食するなどもってのほかということです。では、なぜ注目を浴びるほど人気があるのかというと、採れる時期によるようです。にめりがある時期は限られていて、その時期のアカモクは「ねばねば丼」を作ると最高です。

(5)ハバノリ

こちらも今は高級食材。ハバノリを購入すると、一般で売っている海苔のサイズで2000円位。

(6)イワノリ(岩についているものは無料)

(7)カヤモノリ

佃煮やふりかけに使われる

(8)オゴノリ

刺身のツマになります。

 

こうやって見ると、食べられる海藻を知っているだけで、食卓が楽しくなります。寒い季節、特に荒れた後の海岸を散歩する気持ちになれます。自然の恵みはすばらしいと感じますね。

来月は、山野草を知る活動になります。1年を通じて、私たちが自然から得られる知恵は深いと感じることができます。加えて、1年では完結できないほど、奥が深いことも。

来月、そして、来期もお待ちしています。

楽しく、美味しく学べるファミリー教室です。