【葉山キッズ:金曜】イノシシ!

2024-12-06

今日の「葉山キッズschool:金曜クラス」は、イノシシを食べることを通して、生きることや自分と自然とのつながりについて考えました。

 

オーシャンファミリーに集合。

イノシシをどう捕まえ解体したのか、写真と動画で見ます。

 

ビジターセンターの本棚に置いている関連する本(参考図書?笑)。今のところマンガが一番人気ですが、こういう本もぜひ読んでもらいたいと思います。

 

一色海岸へ。

 

火おこし。

 

自由に遊びつつ、熾火になったら肉を焼いて、いただきます!

 

おかわりジャンケン。

 

2枚目。

 

 

 

このイノシシを食べるプログラムは2021年から毎年行っていて、今年で4年目。

毎回、子ども達の真剣な表情とまっすぐな目が印象に残ります。

 

子ども達に何を伝えるべきか。どこまで伝えるべきか。
こちらも子ども達の真剣でまっすぐな目に問われているようで、毎回時間をかけて準備をします。

 

環境保護や生物多様性保全というと、いかに生きものを大切にするべきか、自然を守るべきかがテーマになることが多いのではと感じます。

生きものに優しく、自然に優しく。

それも大切ですが、私たちが生きるために多くの生きものの命を奪わなければいけないということも事実です。

 

かつて自分で狩猟採集していたころはその事実を否が応でも感じたはずですが、名も知らぬ誰かが命を奪い解体してくれた肉をお金をだせば買える現代においては、この事実を感じることはありません。

 

食育というと、赤・黄・緑など食べものに含まれる栄養素を色分けし、それが人間の体をどう支えているかを学ぶことが多いですが、一番大事なのは自分が生きるために他の命を奪っているという事実を理解することではないでしょうか。

この小学生の子ども達も大人になる過程で、いつか「どう生きるべきか」で悩む時がきます。

その時に、自分が生きていることの原点を正しく理解し、そこから思考することが生き方を模索するスタート地点となってほしいと思います。

 

そして、自然を大切にするとはどういうことか。

ただ生きものに優しくすればいい、プラスチックを使わなければいい、ではなく、この自然の壮大な循環に自分も含まれていること、そしてこの自然の循環から外れるのではなく貢献することが大事だと理解してもらいたいと思います。

 

この生きものの命を奪い食べるという残酷な行為に正面から向き合うことが、子ども達の幸せな人生とこの素晴らしい自然環境が続いていくことにつながると願っています。