【三宅島サマースクール】ビギナーコース:最終日

2016-08-03

早いもので、三宅島サマースクール最終日。あっという間の時間でした。最終日は、陸の自然を観察する活動になります。三宅島は、バードアイランドとして世界的に有名な島です。天然記念物の鳥も多く生息しています。また、火山島ならではの植生も観察できます。昨夜、島生まれのこう兄が島の自然や文化について話しをしてくれました。その説明にもあったところを周ります。

まずは、2000年の噴火で火山灰に埋もれた北東にある「椎取神社」。鳥居も寝殿もすべて火山灰の下に埋もれてしまいましたが、今は再建されています。

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鳥類を観察するために太路池に向かいました。ここは、2000年前に噴火してできたカルデラ湖。耳を澄ませば、様々な鳥のさえずりが聞こえます。ちなみに、三宅島のシンボルでもある天然記念物アカコッコはツグミの仲間。名前の由来は「赤いお腹のかわいいやつ」。次に三宅島自然ふれあいセンター「アカコッコ館」でレンジャーの方から説明を受けます。みんな真剣な顔つき。今回、三宅島をテーマに自由研究を作成すると良いですね。
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樹齢600年の迷子椎(シイ)。三宅島は2000年の噴火が2500年振りの大噴火。それ以前は、20年に一度のペースで噴火を繰り返していました。この椎の木は、何度噴火を経験してきたのでしょうか。島の自然のすべてを知りつくしているのかもしれませんね。

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アカコッコ館のレンジャーの方から島の話を聞いています。

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アカコッコになったのは誰?

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阿古地区にあるメガネ岩。以前はメガネの形になっていましたが、強い波の影響で、現在は形がメガネに見えるかな。間から見える岩礁は「三本岳(大野ケ原)」。このスクールの創設者であるジャック・モイヤー博士が、アメリカ軍の爆撃練習になる予定だったところを、当時のトルーマン大統領に直訴して取りやめさせた経緯があります。ここは、天然記念物のカンムリウミスズメの繁殖地。貴重な繁殖地を守ったのは先生の大きな功績です。

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最後は、待ちに待ったお土産購入タイム。みんな優しいなあ~。お母さんに、家族に、お友達に・・・いっぱいお土産を買っていました。今頃は、自宅で広げたお土産を手に取りながら、今回の活動の土産話を家族皆さまに話しているのではないでしょうか。

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いよいよ出港のとき。貴重な6日間を過ごした三宅島を後にします。友達と一緒にすごした6日間。海も楽しかったし、協力して食後の片付けや掃除もしました。便利な生活をしている今、こんな不便な生活を体験したことも大きな経験になったのではないでしょうか。島は、水が貴重。そして、洗剤(シャンプーなども)が、海に与える影響が直接的になので、できるだけ洗剤は使わない生活も経験しました。帰りの船の中では、最初は船酔いになっていた人も、少しずつゆれに強くなってきて、お弁当に加えてカップラーメンやアイスクリームを食べていました。懐かしい都会の味を久しぶりに感じたのではないでしょうか。

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船の中で修了式。みんな感じたことを発表しました。初めに島に来た時の自己紹介では、なぜ、このスクールに参加したのかということを伝えてもらいました。そして今、6日間を過ごしてどうだったのかを話してもらいました。今回、イルカに会えることを期待してきた子供たちは、イルカに行けなくて残念ではあったけれど、その分、しっかりと魚類観察ができた喜びを伝えてくれました。
今回、入った海は、伊ケ谷、長太郎池、土方の内側と外側、錆が浜、そして、富賀浜。富賀浜は、島の人たちもめったに入れない海です。今回、指導に入ってくれたまりちゃんは、サマースクールOG。20年前、このスクール生として富賀浜に入って感動し、その後、何度もトライしていたけれど、今回やっと入れたということ。それくらいすごいところであることを皆さんにも感じてほしいと思います。
都会に明かりが見え、横浜方面で花火が上がるのが甲板から見えました。

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東京竹芝ターミナル到着20時30分。外で待つお父さんやお母さんの顔を見ると、一気に現実に戻されたのではないでしょうか。海はつながっています。そして、今回の経験した外洋の海は、なかなか簡単には入れない海の世界であることを感じてもらえると嬉しいですね。イルカのことも、自然ありき。自然は人間の思うようにはならないということも。
そんな体験を通して、これから自然と向き合い、もっと自然のことを考えられる人になってもらえると嬉しいです。

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また来年、三宅島の海で会いましょう!