「縄文火起こし&塩づくり!」:ファミリー教室

2015-11-23

年の瀬も近づき、今年のファミリー教室も残り2回となります。
天候には恵まれませんでしたが、午後からの晴れの予報に期待しながら11月ファミリー教室が始まりました。
 今回は「縄文火起こしと塩作り、焼き物いろいろ」がテーマです。午前は縄文火起こし、午後からは焼き物と塩作りをしました。
 雨天のため、今回は特別に水や消化器を用意してセミナーハウスの中でやりました!みなさんは、くれぐれも室内ではやらないようにしてくださいね!
まずは、やまじいの説明を聞き、縄文火起こしに必要な道具をそろえます。
今回は火起こしの重要な部品でもある、コマを自分たちで作りました。
お父さんやお母さんと協力しながら、のこぎりを使って木をカットしました。

あとは、彫刻刀を使って火がおこしやすいように削ります!

 同時に、子どもたちは麻紐をほぐします。これに火種を移して火をつけます。
 全部準備が整ったら、いよいよ火起こしスタート!
 一人が軸を押さえ、もう一人は紐を引っ張り軸を回転させます。二人で協力し、息を合わせることが重要です!

 木くずがでるまでは、体力勝負…。家族で順番に交代しながら頑張ります!!

 木くずが燃え始め、煙がでてくると室内は木の燃える香りでいっぱいに。いよいよ火が木くずについたら、この火種を用意しておいた麻紐をほぐしたものにくるみます。
ここからも意外と大変!そして、難しい!フーッと、長く息を吹きかけます。火種が消えないように、慎重にやります。

そして、ついに火がつきました!!!!!

大変な分、達成感がたまりませんよね!
雨により湿度が高い難しい条件ではありましたが、最終的には5ファミリー中4ファミリーも火をつけることができました。

火をおこすことができたファミリーから順に、次は手もみにも挑戦!手で軸を回し、摩擦を起こすことで火をおこします。
これがさっきの方法よりも、とっても大変!!!さっきの方法よりも疲れる上に、少しでも手を止めれば熱が冷めてしまいます・・・。

それでも、みなさん真剣になんだかさっきよりも熱中!寒さなんて吹き飛び、みなさんいつの間にか汗だくに!
自分たちで一生懸命つけた火はいつもよりとてもありがたく、大切に感じますね。
その大切な火は蝋燭に移し、かまどへ移しました!
お昼はみんながつけた火で、焼き物タイム!それぞれ持ち寄った、サツマイモやサトイモ、ウインナー、マシュマロなどを焼いて、みんなでシェアしながら楽しく食べました。頑張った後のご飯は格別ですね!

楽しいお昼の時間も過ぎ、午後からはいよいよ塩つくり。
塩つくりの前には、リーダー「のりちゃん」の楽しい紙芝居!
塩の消費量のうち食用はわずか15%って知っていましたか?身近ないろいろなものが、作る過程で塩を使っているそうです。そんな塩の新たな一面を学びつつ、いよいよ実際に塩つくりです!

今回はオーシャンファミリーであらかじめ葉山の海から取ってきた海水を煮詰めておいたものを使って行いました。土鍋にその海水を入れ、だるまストーブで煮詰めていきます。
その間子供たちは葉山公園へ、大人は火の周りで楽しく話しながら塩の様子を見ました。

だんだん、煮詰まって海水が白くなり、鍋の下に塩がたまってきました!
途中で、塩の結晶を観察。きらきらしたきれいな四角い結晶がみえました。

ついに完成!
みんなで鍋から塩を移します!焦げないように注意です。
これを乾燥させたらお塩の完成です。

今回は完成させる前に、早速味見!できたての葉山の塩はどんな味かな??
市販の塩とは違い、とても塩辛いけどおいしいお塩が出来上がりました。

お芋とも一緒に・・・!

できた塩は各家族で持ち帰ってもらいました!どうやって食べようか今日の夜ご飯が楽しみですね!来週のファミリー教室で教えてくださいね~!

今回はゆっくり縄文火起こしも塩つくりも楽しんでいただけたのではないでしょうか?いつものプログラムに比べ、子どもも大人もリーダーもみんなで協力して行うことができました。
現代では、簡単に火をつけることもできるし、塩を簡単に手に入ります。
時には、原点に立ち戻り、ゼロから挑戦することで日頃の生活の些細なことでも大切にしたくなるのではないでしょうか。
来月は森でキノコのほだ木作りをします!

寒くなりますので、風邪には気をつけてお過ごしくださいね!