「葉山駅伝を振り返って」 彦井コーチからのメッセージ
2016-01-28
「抜かれたくない!アンカーだから絶対に抜かれたくない!」と不安がっていた5年生は、抜かれるどころか、前を行くランナーを抜きつつ、後ろから押し迫る追い上げを「1秒差」で振り切り、見事、男子ニッパーズ史上最高位の総合3位で第31回葉山駅伝のゴールテープを切りました。
思えば、5年生3人、3年生2人のチームでよく闘いました。
周りには6年生ばかりで固めてくるチームもありながらの大健闘の3位です。
4位のチームとは1秒差。その「1秒」は賞品でいただいた大根の重さより重い、貴重な「1秒」だったことでしょう。
そして、その「1秒」はチームみんなで作り上げたものです。
初めて1区を走った5年生は、4区を走った昨年より1分以上速く走って力を出し切り、2区にたすきをつなぎました。
2区は3年生。区間3位で順位を一気に上げた走りにチームは盛り上がりました。
次の3区でたすきを受けたのは5年生。他の4人とは曜日が異なり、いつもは一緒に活動ができませんが、この日ばかりは心が通ったチームメイトとして団結しました。昨年よりもタイムを短縮することができました。
続く4区も3年生。当初走ることになっていた他の3年生がケガのためやむなく出場を断念した代わりに走ることになりました。
しかし、この彼がチームメイト5人の中で区間最高位の2位で走り、私たちを驚かせてくれました。
最終5区アンカーは冒頭の5年生。「抜かれたらいやだ!」の不安を「絶対に抜かれない!」の強さに変えて最後まで粘り、ついに総合3位をもぎ取りました。
実は、この彼は今月でニッパーズを卒業することになりました。ニッパーズでの活動の最後に、こんな結果を残すことができ、本人も達成感でいっぱいのことでしょう。本当によくがんばりました。
彼が守りきった「1秒」はチームメイトのみんながくれた「プレゼント」だったのかもしれません。
どうかこれからもその貴重な「プレゼント」を大切にしてほしいと思います。
総合3位というものの、けっしてみんながずば抜けて速かったというわけではありません。
現に誰も区間賞を取ることはできませんでした。
しかし、この結果はチームみんながチームメイトを信じて、チームメイトのために一生懸命努力した総合力の賜物です。
けっしておごることなく、チームのことを誇りに思い、そして自信をもってもらえればと思います。
また、今回の成果はけっして5人の力だけによるものではありません。
他のチームでがんばったニッパーズのメンバーやいつも顔を合わせる仲間との日々の練習や励ましあいがあったからこそもたらされた成果です。
今回の「葉山駅伝総合3位」はニッパーズの仲間全員で成し得た成果です。
ニッパーズという「チーム」が達成した成長の証だと思います。
これからも「チーム」を意識して活動し、仲間を思いやり励まし、お互いを支え合
い、ともに成長する。こんなニッパーズであってほしいと思います。
第31回葉山駅伝
オーシャンファミリー・クジラ 男子3位
オーシャンファミリー・シャチ(男女混合) 男子18位
オーシャンファミリー・イルカ 女子6位
みんな、おめでとう!
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