海猫ニャン太のカヌースノーケリング教室 オーシャンファミリー
トップページ はじめに 海辺の危険と安全管理 器材と装備 指導法と安全管理 レスキューの手順 緊急時連絡先チャート CPRの手順 付録資料 オーシャンファミリー
カヌーを使った海上でのレスキューの手順(1)
溺者がライフジャケットを着用している場合
1) スノーケリング中の溺れを発見。状況を確認しながら慎重に近寄る
Point!
ダイレクトに接近しぶつかる直前でストップ
← 手順1~3のビデオ映像を見る
320×240ピクセル(1,007KB)
2) 溺者を確保
Point!
パドルがパドルリーシュで確保されている事を確認
3) 溺者を仰向けにし、ライフジャケットの肩をつかむ
Point!
膝立ちの姿勢をとるとバランスがとりやすい
4) 膝立ちから中腰になり引き上げの体勢にはいる
Point!
つま先をカヌーのフットレストの窪みにかけてふんばる
← 手順4~10のビデオ映像を見る
320×240ピクセル(1.5MB)
5) 自分の体重の重心を後ろにずらしながら、溺者を引き上げていく
Point!
腕力ではなく体重移動を利用するのがコツ。女性でも大柄な男性を楽々引き上げられる
6) 溺者をカヌーに乗せるのと同時に背面から静かに海中に落ちる
Point!
溺者のお尻をガンネルのすぐ内側に乗せ、自分の足先は艇に残す
6)
もうひとつの方法紹介
座った姿勢での引き上げも可能。立って行う場合と要領は同じで、重心の移動を利用し、救助者は引き上げと同時に背後から海に落ちる。

← 座った姿勢での引き上げのビデオ映像を見る
320×240ピクセル(1.92MB)
7) 溺者の頭をバウ方向に向けて乗せる
Point!
緊急時だが落ち着いて行動し、相手の体に衝撃を与えないよう配慮したい
8) 足を艇に乗せる
Point!
時間を節約するため、フィンは装着したままでよい
9) マスクをはずし、気道確保と呼吸の確認、可能なら2回の吹き込み
Point!
海況が悪い場合は無理に行わず、一刻も早く陸に移動する
10) 再乗艇する
Point!
漕艇時に抵抗とならないよう、溺者の手足は完全に艇上に収める
11) 本部に連絡。救急車の要請など緊急時体制を整えるよう依頼
Point!
的確かつ手短に説明し、一刻も早く移動を開始できるようにする
ヒント 本部が緊急時にバックアップ
カヌースノーケリングでは、陸に「本部」を設けて海上での活動をバックアップすると、より安全性を高めることができます。事故の際には、現場から連絡を受けて本部が消防署などへ通報し、どこに着岸すればより早く医療機関に運べるのか、現場に指示します。また、天候の変化なども、随時アドバイスができるとよいでしょう。
12) 緊急時体制が整えられた場所に速やかに移動する
Point!
最も迅速に医療機関に引き継げる場所を、本部が検討し指示する
13) 着艇する
Point!
サポート役が陸で待機し、協力できることが望ましい
← 手順13~17のビデオ映像を見る
320×240ピクセル(1.86MB)
14) 溺者を艇から降ろす
Point!
溺者は体が水平になる場所に寝かせる
15) 意識の確認、気道確保と呼吸の確認
Point!
時間を節約するため、ライフジャケットは胸部を開くだけでよい
16) 2回の吹き込みを行う
Point!
AEDが用意できれば使用する。ただし海水は電気を通すので注意。海での水難時の使用について講習を受けておく
17) 30回の胸骨圧迫(1分間に100回のテンポ)と人工呼吸2回を繰り返す
Point!
「心肺蘇生法ガイドライン2005」に準拠。心肺機能が回復したら、回復の体位をとらせ救急車の到着を待つ
レスキューチューブを使った
海岸からのレスキューの手順へ
カヌーを使った海上でのレスキューの手順(2)へ
オーシャンファミリートップへ トップページへ 前のページへ ページの先頭へ
© 2008 Ocean Family All rights reserved.