海猫ニャン太のカヌースノーケリング教室 オーシャンファミリー
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スノーケリングの指導法と安全管理(2)
【ハンドサイン(ハンドシグナル)を活用】
声の届きにくい海上でのコミュニケーションに役立つのが、ハンドサインです。基本的なサインを活動の前に参加者に伝えておくといいでしょう。

近い相手に対して、「OK、大丈夫」。
もしくは「大丈夫?」。

「NO、できない、だめ」。

遠い相手に対してのOKサイン。

「集まれ」。
また活動中、指導者は参加者の顔をよく見て観察しましょう。「不安を感じていないか」「寒くないか」など、全身から発するサインを見逃さず、早めに対処しましょう。
【浮力補助器材(レスキューチューブや救命浮環)は必需品】
スノーケリングは、ライフジャケットやウェットスーツなどの浮力確保を前提とした海面での活動です。しかし、浮力の補助器材があるとより安心して楽しく活動できます。たとえば、海面でのマスクの再調整、曇り止めなどはつかまって行うと楽ですし、疲れたときに休むこともできます。また、浮力補助器材に参加者が集まって、観察した生き物のことや感想を話し合えれば、楽しさも増すことでしょう。
浮力補助器材は、不沈構造であることが大事な条件です。レジャー用の浮輪は浮力が不十分なうえ、破れたり空気が抜けたりすることがあるので不向きです。
低体温症(ヒートロス)

30℃の温室では暑いのに、水温30℃の温水プールに長く入っていると寒く感じます。水は空気より熱伝導率が高いからです。つい夢中になって寒さをがまんしていると、低体温症を引き起こすことがあります。
低体温症になると、筋肉中の血流が悪くなって手足が動かず溺れる危険や、内臓や心肺機能の低下、やがては意識の低下から死に至る危険もあります。唇が紫色になり体が震え始める前に水から上がり、乾いた衣服に着替えて体を温めましょう。口内や喉の感覚が鈍くなっていますので、熱い飲み物はやけどのもと。ぬるめの飲み物を用意します。アルコールは禁物です。
熱中症、日焼け

高温や脱水による「体温調整の機能不全」を総称して、熱中症といいます。気分が悪くなり、呼吸が浅く不規則になって、やがて意識不明から死に至ることもあります。日陰で休憩できる環境を整え、体温調節とこまめな水分補給を心がけます。万が一「おかしい」と思うような症状が出たら、迷わず医療機関で診療を受けましょう。
日焼けはやけどの一種です。海辺は海面や砂浜からの照り返しが強く、わずかな時間で日焼けします。また曇りの日でも紫外線は十分降り注いでいるので、油断できません。
危険生物

毒のある生物との接触は、深刻なけがに至らなくてもストレスになります。活動する海域で見かける危険生物については、あらかじめ恐怖心を植えつけないていどに注意を呼びかけます。また、症状に合わせて適切な対処ができるよう備えておきましょう。
キッズここがポイント
体温調整に注意!
低体温傾向や体温調整が苦手な子どもが増えているといわれています。予防対策と不調のサインを見逃さない観察が必要です。またウェットスーツは、適正サイズを用意したいものです。
ワンパクっ子を見失うな!
子どもは面白いものを見つけると、夢中になって他が見えなくなります。興味にひかれてグループから離れる子を見失わないように要注意です。
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